つくばの進学塾「竹進」の副塾長の牧原です。
英語の4技能は、今後、スタンダードになっていくことが予想されますが、
今回は、少し個人的な体験談をお話しします。
英語の4技能のうち、日本人が一番苦手なのが、「話す」ことでしょう。
体験された方はお分かりと思いますが、一番難しいのが、自分の専門分野
以外の「日常会話」なのです。
専門分野の英語は、タームや言い回しが決まっていて、意外と話せるもの
なのですが、こと日常会話となると、どんな内容に話が及ぶか分かったもの
ではありません。
世界史、日本史、日本の(本音の)教育事情…日常会話は、最も強敵なのです!
私がいまでこそ(ちょっと)偉そうに英語を話しているのは、実はある国の
青年との会話がきっかけなのです。
それまでの私は、「正しい英語」ではなせばいいじゃないか、という奢った
考えでしたが、その青年との会話を通じ、考えが変わったのです。
その青年は、その国の言語しか話せない人で、わたしは英語しか話せない外国人
といった状況でした。
当然会話は成立しなかったのですが、その青年、なんとか私の言うことを理解
しようとし、じっと私の表情を見ていたのでした。
なんとおごり高ぶっていた私!
それまで、「え?この英語分かんないの」くらいの勢いで、話していましたが、
その時以来、考えが変わりました。
少なくとも、相手に何とかして理解してもらえるように話そう、
こんなコミュニケーションの、初歩の初歩をその時やっと理解したのです。
そうすると不思議なことに、英語を話すときにも、言い回しが理由で通じない、
ということがなくなりました。
言いたいことがすべて通じるので、信頼も生まれます。
語学の基礎は確かに文法ですが、それよりももっと根底の基礎があることに
気付いたのです。
長くなりそうなのでここで終わりますが、相手に理解して頂こうという姿勢、
言語を勉強している以上、これを根底に持ち続けていこうと思っています。