「自分が解けることを信じろ」①
つくばの進学塾「竹進」の算数・数学担当の西山です。
夏が終わり、いよいよ受験シーズン真っ只中となりました。
受験が近づいてきて、ようやく受験生であることの実感がわいてきた人も
少なくないかと思います。
そんなこの頃、気になることがあります。
それは、自分で自分を否定する人がいることです。
「自分には無理だから」「自分にはできないから」と、テストの復習すら
拒む人がいます。
また、成績を伸ばす、上のクラスに入ることについても、最初からできない
と決めつけている人もいます。
これは、もったいないです。
失敗することがこわいのでしょうか。
あるいは、身近な人に否定され続けてきたのでしょうか。
わたしは、お世辞で、やればできる的なことは言いません。
能力面でどうしても限界があるとわかる人に対して、無理を言ったり
もしません。
逆に、できると言った相手に対しては、わたしのこれまでの経験全部を担保にして、
自信をもって言い切っています。
面談された保護者の方が面食らわれる場面にも何度も遭いましたが、
言う以上は明確な自信の裏付けがあります。
そしてその通りになってきました。
なのに、本人が、「自分には出来ない」「自分にはそんな力はないんだ」
といったことを言ってしまう。
ふだんから、そう思い、そう思い込まされているのでしょう。
そして口に出すことでまた一層強固な信念となっている。
とても、残念だし、もったいない話です。
中学生くらいで、あきらめてどうすんの? まず、全力でやってみれば? と
言いたいのです。
全力でやってみなければ、自分にどれだけの力があったのかなんてわかるはずも
ありません。
自分で自分の可能性を否定して線引きをしてしまうのは愚かです。
小学生は、まだ自我が十分に育っていないか強くなっていないので、しかたない
面もあります。
ふだんから否定的なことを言われ続ければ、そうなってしまいます。
なのに受験を考えるというのは大きな矛盾なのですが、本人にはわからないのでしょう。
でも、中3生であれば、自分で自分の可能性を信じる力があるはずです。
まわりがどう言おうと、まずは自分で自分の可能性を信じてみること。
そして具体的に行動を起こしてみること。
そうすると、眠っていた能力が目覚めてきます。
そのことが新たな自信を育ててくれて、より強く歩めるようになります。
わたしができると言った以上は、できます。もちろん、全力でバックアップします。
しかし、本人がまず一歩を踏み出さないと、何も始まりません。
「自分が解けることを信じろ」②に続きます