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職員室だより
社長 渡部
2013.10.23

ノートはぜいたくに使おう②

つくばの進学塾「竹進」の数学・算数担当の西山です。

 

ノートはぜいたくに使おう①の続きです。

 

 

問題を解くのは何のため?
その問題が自分一人の力で解けるようになるためだ。
習った内容を理解しアタマに残すためだ。

じゃあ、できるだけ速く解くようにしたほうがいいんじゃない?

 

たしかに、習ってすぐは、解くのに時間がかかるだろうけれど、
すぐに慣れて、アタマの中ではもう先に進んでいるのに、
ノートに書くあいだ、アタマは止まったままで、書くという作業を
することだけに時間を使うことになってしまう。

 

そうなったら、せっかくの勉強時間が、中身のうすいものになってしまう。

今日は5時間勉強した!とかいいながら、実際にはノートを書く作業に
ばかり時間を使っていて、本当の勉強は1時間もない、
なんて悲しい事件が起こってないかい?

 

きれいで、ていねいで、カラフルで、豪華(ごうか)なノート作りは、
「わたしって、勉強してるんだ~♪」という気分になれるかも知れない
けれど、やっていることは勉強じゃない。ただのお絵かきにすぎなくて、
勉強するアタマは止まったままだ。こんなの勉強とは言わない。

 

ノートに問題を解くのは、自分ひとりの力で問題が解けるようになること
だから、ノートの書き方、作り方も、問題が解けるようになるのかどうか、
それをものさしにして決めるべきなんだ。

 

筆算はあとで消す? いや消しちゃいけない。
消している時間がムダだし、もし、筆算でミスしていたとしたら、
そのミスを発見するチャンスを自分で失ってしまうことになる。
だから、筆算も全部残しておこう。

 

たとえ書きまちがった場合でも、横線1本、2本で消して、別の行に
書きなおそう。(原稿用紙などは、消さないと文字数がわからなくなったり
読めなくなったりするから、消すこともある。算数・数学以外の科目に
ついては、習っている竹進の先生に聞いてね。)

 

ノートは力をつけるためにとても役立つツールだ。いろいろと書き込んで、
ノートを見るだけで、授業の内容を復習することができたり、
自分がどんなミスをよくするのかがすぐわかったり、あとで調べることや
トレーニングすべき事項がすぐにわかるようなノートを作っていこう。

 

そして、ノートは自分が勉強してきた足あとでもあるから、
ちょっと疲れたときやテストで点が悪く落ち込んだりしたときに
ノートを見返すと、「こんなにがんばってきたじゃない。だいじょうぶだ。」
と元気になることもできる。自信をまた持つことができるようになるんだ。

 

ノートはアタマの中を整理をする場所でもある。
ごちゃごちゃしていることをノートに書き出したり、習ったことを書き出して
関係を見つけたり、覚えているかどうか自分でテストするために書いて
みたり、そんな使い方もできる。もっと自由に使っていいものなんだ。

 

もちろんそうやってノートをガンガン使うと、ノートは早くなくなってしまう。
でも、それがいいんだ。ノートをケチる人は、自分の伸びをケチる人だ。
1冊わずか100円や200円程度のものをケチって、その代わりに
どれだけの大損をしているかに気づいていない人だ。

 

文字を小さく書くのもやめよう。ぱっと見てわからないノートは使えない。
(だからといって、カラフルすぎるのも×。色はせいぜい3色で十分。
たまにカラフルに色分けする程度ならOK。)

 

ノートはぜいたくに使おう。
算数・数学で1ヶ月に1冊でも、全然多くはないよ。