職員室だより
塾長 牧原
2017.05.12
大学入試の現状から①
つくばの進学塾「竹進」の副塾長の牧原です。
これは、かなり前からの傾向ではあったのですが、大学受験の問題を見ると、
その内容が大幅に社会学に傾倒しています。
最近はやりの「現代文キーワード」系の書籍を見ても、載っているのは、
「現代文の」キーワードと言うより、「社会学の」基本単語といった方が
よいかもしれません(もちろん、本格的なテクニカルタームではないのが、
これはこれで問題なのですが…)。
社会学は高度に知的な学問なので、実は受験生の思考力を問うのには
うってつけです。著名な社会学者の論考などが現代文の問題によく登場する
のも、そのためでしょう。
私は、社会学が専門ではなかったものの、幸い、「プロ倫」から始まり、
ウェーバー(ヴェーバー)の代表作を読解する機会に恵まれ、友人との徹底的
な議論などを通じ、社会学的な考え方をかなり身につけることができました。
その経験が現在の指導に非常に役立っています。
ただし、この傾向は、問題が多いと思います。表向きは受験生の思考力を問う
となっていますが、よくよく見ると、「知っていないと(本当の意味で)
歯が立たないもの」が、かなり多く見受けられます。
大学入試の現状から②に続きます