ススキvsセイタカアワダチソウ

つくばの進学塾竹園進学教室の社長です。

 

皆さんは「セイタカアワダチソウ」という植物をご存じでしょうか。

北米原産のセイタカアワダチソウは、日本に入ってきた当初は

「アレロパシー効果」といわれる、周囲の植物の成長を抑制する

化学物質を出すことにより「侵略的外来種」と忌み嫌われました。

 

特に競合するススキは大きな影響を受け、一時期絶滅するのでは？

と危ぶまれました。その後何十年も激しい生存競争があったのです。

 

ところが今ではススキが逆に耐性を獲得し、セイタカアワダチソウを

駆逐してしまいました。それどころか、セイタカアワダチソウの

本来の生息地である北米に進出し、現地では「侵略的外来種」に

指定され忌み嫌われる駆除対象となっています。

 

私達日本人にとってススキは、秋に親しまれる風物詩なのですが、

北米ではススキは単なる「雑草」であり、セイタカアワダチソウは

身近に親しまれるかわいい「花」です。

 

これはどちらが悪いではなく、生物の生存競争の「必然」です。

生物は、私たちの法や倫理や文化で測れない法則で生きています。

悠久の流れの中では私達の価値観も一瞬の瞬きに過ぎないのですね。

 

今後セイタカアワダチソウも反撃するかもしれませんね(^^)

 

 

ＶＳ