高校(2年)生に見てほしい映画②
つくばの進学塾「竹進」の副塾長の牧原です。
高校(2年)生に見てほしい映画①の続きです
一見すると、「ん?微妙…」という感想も聞こえてきそうな感じの映画です。
ただ、歴史を教科書に書いてある歴史の観点から見るのではなく、まったく、
歴史に名が残らないような人の目線で、でも、その歴史に運命を左右された
人の視点で描かれていて(いわゆる完全な「ヒーロー」が存在しない)、
小生は「すごい!」と思いました。
話の内容はネタバレになるので書きませんが、そんな人たちの運命が直接的
にではなく、ねじれの位置で交錯する瞬間が描かれています。
その空間的な把握が、今回の映画のうりのIMAXカメラの映像とともに胸に響きます。
さて、高校2年生に見てほしいのは、そんな歴史のとらえ方があるのだ、
というところです。
いわゆるオーラルヒストリーやライフコース論に近い発想を、「学問ではなく、
実体験に近い状態で体感」してほしいのです。
大学受験では、オーラルヒストリーに始まり様々な社会学的な考え方が
登場しますが(現代文の読解、小論文、英語の長文[東大の要約が典型的]という形を
とって理解を問われます)、
それを実感として、早めに知っておいてほしいというのが、教える立場である
私の高校生への願いです。
すこし、今までの自分からすこし背伸びして、「違う風景」を見てほしいと思います!
※インター・ステラーは、高校1年生にもお勧めです。せっかく本格的に物理を
学習し始めたのだから、映画の中でみなさんも重力と時間の謎に挑んでください!!