数学っていらない?①
つくばの進学塾「竹進」の数学・英語担当の西山です。
「数学なんて、社会に出たら不要なんだから習うだけムダ!」
なんて言う人がいます。あなたはどうでしょう?
そのような質問に対し、数学が実際に応用されている具体例を
挙げて、役に立っていること、すごい富豪になった人もいること
を示す人もいますが、わたしは、そういう答え方はしません。
数学にしろ、理科にしろ、国語、英語、社会その他の科目にしろ、
いずれもあなたの頭をトレーニングするという点で変わりは
ありません。科目は違っても、使い、鍛えるのは1個の同じ頭です。
科目ごとに頭を取り替えるわけではありません。
いろんな科目を学ぶことで、いろんな角度からあなたの頭が
鍛えられ、よりよい判断やより正確で迅速な処理ができるように
なっていきます。
数学では抽象的な概念を学び、その操作も学びますが、
こうした頭の使い方を具体的な物の世界だけでトレーニングする
ことは困難です。
数学を学び、抽象的な概念を抽象的なままで思考する
トレーニングを経ることにより、具体的な事象を離れて
抽象化・一般化した問題設定をすることができるようになり、
より高度な思考、より根本的解決を目指した思考ができる
ようになります。
ネズミに数学を学ばせるのは無理ですよね。
ヒト以外の動物は、具体的な物の世界の中だけで生き、具体的な
物に関する思考(もしあれば)しかできません。
ヒトとして成長するために、数学のトレーニングは欠かせない、
という言い方もすることができるのです。
数学っていらない?②に続きます